アレクサンドラ・パパジャンニ:スパイス、焦げたフライパン、そしてぎこちないダンス

7月 11, 2025

モデルという仕事は、ライト、華やかな衣装、自撮り、そして美しさだけでは語れません。また、多くの人が気づいていないのは、モデルになるために必ずしも「伝統的な美しさ」が必要なわけではないということ。必要なのは、スタイル、地に足のついたエネルギー、そして何が起きても動じない心構えです。特にそれが突然やってくる時には!

alexandra papagianni model

私がモデルとして活動を始めたのは、18歳になったばかりの頃。アテネで暮らしていて、当時の目標は親に経済的負担をかけずに、少しでも自分で稼ぐこと。それだけでした。もしあの頃の私に、「あなたはVogueの撮影をして、ニューヨーク、ミラノ、ロンドンに仕事で行くことになるよ」と誰かが言っていたら、きっと笑って信じなかったでしょう。

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最初はギリシャ国内のローカルな仕事から始まりました。ポートフォリオを手に持ち、ファッションの戦場を歩く兵士のようにキャスティングからキャスティングへ通っていました。その後、モデルとしての仕事が私をドバイやニューヨークへと導き、現在もニューヨークを拠点に活動しています。

これまでにVogue、Marie Claire、Harper’s Bazaar、Sorbet、Emirates Woman、そして最近ではDavid Yurmanのエディトリアルに出演しました。

モデルの仕事一つひとつが、私に新しい学びをくれました。失敗や上手くいかなかったキャスティングも、すべてが前進の一歩。そして、舞台裏での時間や、他のモデルたちと過ごしたホームパーティーも、この旅の大切な一部となりました。

alexandra papagianni model

ある朝、ミラノで8時30分の早朝キャスティングがありました。前日にアラームをセットし、服を決めて、地図も確認して完璧に準備。プロの気分でした。…が、アラームの音に気づかず、目が覚めたのはなんと8時45分!
携帯が激しく振動していて、エージェンシーから「どこにいるの? みんな待ってるよ!」と何度も着信。
パニックになって飛び起き、ジャケットを羽織ってバッグをつかみ、30秒で歯を磨いてアパートを飛び出しました。
到着してガラスに映った自分の姿を見て、恐ろしい事実に気づきました…なんと私は、まだパジャマのズボンを履いていたのです!しかもサテンでもおしゃれなタイプでもなく、明らかに寝起き感丸出しの、ゆるゆるパジャマパンツ!
キャスティングディレクターは私を見るなり、一瞬止まり、それから大笑いして言いました。「今日のファッションステートメントはそれなの?」
私はぎこちなく笑って、「そう、ミラノ×パジャマ。大胆でしょ?」と返しました。
みんなで笑って、結果としてキャスティングは大成功!仕事も無事ゲットしました。

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当時は、モデル用のアパートに住んでいて、そこには世界各地から集まった5人のモデルたちが一緒でした。ギリシャ、ブラジル、ロシア、韓国、ポーランド出身の女の子たちです。
毎晩外出するのはお金もヒールもすり減るので(笑)、代わりに私たちはある伝統を始めました。それぞれの夜に一人が自国の料理を作り、その国の音楽を流して、みんなに自分の文化を味わってもらうというものです。
可愛らしいアイデアから始まりましたが、すぐに「対決モード」に。
ブラジルの女の子はフェイジョアーダを作って、キッチンでサンバを教えてくれました。
ポーランドの子はピエロギをふるまい、2000年代初頭のユーロポップを流してDJに。
ロシアの子はブリヌイを焼きながら、厳かな伝統音楽を再生。
私の番が来たときは、クラシックなピタ・スブラキを作り、ブズーキを流しました。
気づけば廊下はダンスフロアになっていました。
韓国の子がキムチチャーハンを作った夜には、K-popに合わせてお腹も笑いもいっぱい。
私たちはお互いのことを、ランウェイや撮影ではなく、スパイスや古い曲、焦げたフライパン、ぎこちないダンスを通して深く知ることができたのです。

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モデルとして旅をする人のための実用的なアドバイス:

プロのような装いを忘れずに。肌色の下着、ヒール、コンプカード、小さな黒ドレスはマスト。何度もあなたを救ってくれます。

Googleマップは最高のエージェント。前日に目的地をピン留めして、スクリーンショットを。ネットが切れることもあります。

優しさを大切に。競争心ではなく、思いやりを。世界中から来たモデルたちに出会うでしょう。人生の親友になる人もいれば、つらい日に支えてくれる人もいます。敵ではなく、同じチームなのです。

睡眠 > パーティー。ファッションウィークのパーティーは魅力的。でも朝5時にフルメイクでの集合時間が、あなたの選択を思い出させてくれます。

スナックと水は必ず持ち歩いて。キャスティングは何時間も続くことがあります。プロテインバーが、5つ星のごちそうのように感じる瞬間もあります。水分補給は命!

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モデルという仕事を通じて、想像もしていなかった場所に行けました!
自信も、忍耐力も、そして足も、たくさん試されました。でもそれと同時に、笑える思い出、一生の友人、そして何物にも代えがたいグローバルな視野を得ることができました。
これを読んでいる新米モデルのみなさんへ。文字通りでも比喩的にも、時に迷うのは当たり前。でも大切なのは、ユーモアを忘れず、地に足をつけて、いつでも自信を持って歩くこと。たとえその時、履いているのがパジャマパンツだったとしても! 🙂

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